94話

「ララ、大丈夫？」

私はそうよ、ただ朝一番に胃の中身を全部吐き出すのが好きなだけよ、と叫びたかった。でも代わりに皮肉の少ない答えを選んだ。嘔吐物の悪臭で鼻にしわを寄せた。ちょうど床から立ち上がろうとしたとき、また喉に胆汁が上がってくるのを感じた。私はトイレをしっかりと掴み、胃に残っていたわずかな内容物を吐き出した。

確実に終わったと確信してから、苦労して立ち上がり、歯を磨くために洗面台までよろめきながら移動した。顔をそむける前に、自分の姿が鏡に映った。自分自身がほとんど認識できなかった。どういうわけか、この間に私が手に入れていたわずかな日焼けも消えてしまっていた。毎日三食食べているにもかかわ...